カードローンに審査に通らない理由はこれだ!その対策もバッチリ!
目次
まずは大事な予備知識から
カードローン審査に通らない理由を知る前には、まずこの予備知識が重要になります。
予備知識がないと、審査に通らない理由・その対策方法も理解できなくなるため、まずは予備知識から解説します。
カードローン審査の大きな項目
カードローンの審査で見られるのは、大きく分けて「属性」と「信用情報」の2つになります。
属性
属性とは、申し込み者の年齢や職業、年収や勤続年数など、さまざま個人情報をひっくるめた総称のことを言います。
カードローン審査の際はこの属性を点数化し、その総合点で申し込み者の返済能力を判断します。
信用情報
信用情報は、クレジットカードなどの信用取引の履歴のことを言います。
信用情報は信用情報機関に保存されており、カードローン会社は信用情報機関に照会を行うことで信用情報がすぐに確認できます。
カードローン審査の際に重要視されるのは主に返済遅延履歴や債務整理の履歴と言われています。
審査に重要なポイントは大きく分けると上記2つになります。審査に通らない方はこの2つをさらに細かく見た場合に、何かしらの問題があると考えられます。
属性の詳細
年齢
年齢で見た場合、意外かもしれませんが年齢は若ければ若いほど点数は高くなります。
その理由としては、債務者が年齢を重ねるほど病気や死亡などの返済リスクが高くなるからだと言われています。
職業
職業で見ると公務員の点数が1番高くなり、その後ろに大企業→中小企業→自営業→アルバイトの順で続きます。カードローン以外のローンでもそうですが、無職の場合はそれだけで審査に通らない要因になります。
年収
年収は高いほど良いですが、カードローンの場合は一定の年収を超えていれば大丈夫だと言われています。
ですが、消費者金融で借り入れを行う場合は、総量規制によって年収の3分の1を超える金額は借りることができないため、年収の3分の1を超える借り入れを行う場合はこの限りではありません。
勤続年数
勤続年数は、長ければ長いほどいいと言われています。
勤続年数は属性の中でも重要視されており、勤続年数が長いほど転職や途中退職の確率は低くなるため、今後も収入に安定性があるとみなされるためです。逆に勤続年数が短いと転職や途中退職の確率が高く収入の安定性は低いとみなされます。
雇用形態
雇用形態を見る場合は、正社員の点数が1番高く、その後に、契約社員→派遣社員→アルバイト・パートの順で続きます。
居住形態
居住形態を見る場合は、自己名義の持ち家の点数が1番高く、住宅ローンも完済しているとなお良いです。その後、家族名義の持ち家→社宅→賃貸→公営住宅の順番で続きます。
居住年数
居住年数は、持ち家や賃貸などにかかわらず長いほど点数は高いようです。そのためアパートなどの賃貸物件に住んでいても、居住年数が長いほど審査に有利になります。
家族構成
家族構成で点数の高い順番は、家族同居の独身→既婚・子なし→既婚・子あり→一人暮らしの独身となっています。
独身一人暮らしだと一番点数が低くなる理由としては、独身一人暮らしだと周りに迷惑のかかる人がいないため、返済の責任感が弱くなると判断されるようです。
信用情報詳細
カードローン審査が初めての場合であっても、信用情報の照会は必ず行われます。その信用情報はクレジットカードの利用履歴や携帯電話の割賦購入の利用履歴など、さまざまな借り入れ履歴・返済履歴が保存されています。また、返済が遅れた場合や債務整理などを行うなどした場合も、履歴が信用情報として残ります。
ですが、信用情報はずっと保存されているわけではなく、延滞情報や債務整理情報は5年、自己破産は10年といったふうに項目ごとに保存期間が変わります。
カードローン審査において見られる信用情報は以下の項目があります。
現在の借り入れ状況
まず、申し込みをした時点で他のカードローン会社からの借り入れがあるかどうかを調べられます。
借り入れがあった場合は借り入れ金額も調べられます。また、クレジットカードの利用額やキャッシング枠も含めて見られます。その他にも、住宅ローンや車のローンなどの借り入れ額も見られます。
過去の借り入れ履歴・返済履歴
過去の借り入れ履歴や返済履歴はクレジットヒストリーとも言われており、このクレジットヒストリーも審査基準に含まれます。
そのため、申し込み者が過去にいくらの借り入れを行って、その金額をきちんと返済ができたかどうか、もしくはきちんと返済を継続しているかなども見られます。
返済遅延履歴
ローンの返済が遅れると返済遅延履歴として信用情報機関に保存されます。ローンというのはクレジットカードやカードローン、携帯電話の割賦まで含まれるためちょっとしたことで返済遅延履歴が残ってしまう可能性があるので注意が必要です。
返済遅延履歴は事故情報として扱われるため、審査にマイナスの影響しか与えません。
返済遅延履歴の保存期間は、1年から5年と言われています。
債務整理履歴
債務整理は合法的に借金を減らす手続きです。債務整理には種類があり、自己破産も債務整理に含まれます。
債務整理を行うと事故情報として信用情報機関に保存されます。その期間は、自己破産の場合が10年、任意整理の場合が5年残ります。
もし、過去に債務整理があった場合には、信用情報機関に事故情報として保存されている間は、ほとんどのローン審査は通らないでしょう。
カードローン審査に通らない理由とその対策方法
これまでの予備知識を踏まえた上で架空の人物を使ってカードローン審査に通らない理由を考えてみましょう。そうすると、審査に通らない理由やその対策方法が見えてきます。
Aさんの場合
Aさんは、消費者金融カードローンに希望限度額300万円で申し込みをしました。ですが、その審査に落ちてしまいました。なぜAさんが審査に落ちたのか、その理由を考えてみましょう。
Aさんの属性
年齢 | 35歳 |
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職業 | 大企業社員 |
年齢 | 35歳 |
年収 | 600万円 |
勤続年数 | 13年 |
雇用形態 | 正社員 |
住居形態 | 社宅 |
住居年数 | 13年 |
家族構成 | 既婚・子なし |
Aさんの信用情報
現在の借り入れ状況 | 車のローンや1社からのキャッシングなどあわせて100万円近く残高がある |
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過去の借り入れ・返済の履歴 | これまでの借り入れ総額は200万円ほど、すでに100万円は返済済み |
返済遅延履歴 | 32歳の時に返済が遅れたことがある |
債務整理履歴 | なし |
Aさんが審査に落ちたと考えられる理由は2つ
Aさんの場合、まず属性で見ると年齢も若く職業・勤続年数なども問題無いようにみえますが、年収に少し問題があります。
その理由としては、Aさんが申し込みをしたのは消費者金融カードローンで、希望額が300万円だったことと、借り入れ残高が既に100万円あるということにあります。
消費者金融の場合、年収の3分の1を超える借り入れがができないという総量規制があるため、年収600万円のAさんは総量規制に引っかかってしまったと思われます。
次に信用情報で見た場合ですが、32歳の時に返済が遅れたことがあるようで、その返済遅延履歴が審査にマイナスの影響を与えたとも考えられます。
Bさんの場合
Bさんは、銀行カードローンに希望額100万円で申し込みをしました。ですが、その審査に落ちてしまいました。なぜBさんが審査に落ちたのか、その理由を考えてみましょう。
Bさんの属性
年齢 | 50歳 |
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職業 | 中小企業 |
年収 | 500万円 |
勤続年数 | 22年 |
雇用形態 | 正社員 |
住居形態 | 自己名義の持ち家 |
住居年数 | 14年 |
家族構成 | 既婚・子あり |
Bさんの信用情報
現在の借り入れ状況 | 住宅ローンがあと1,500万円ほど残っており、それとは別にキャッシング・カードローンを他3社からあわせて180万円借り入れをしている |
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過去の借り入れ・返済の履歴 | これまでの借り入れは住宅ローンと車のローンのみで、車のローンはすでに完済している |
返済遅延履歴 | なし |
債務整理履歴 | なし |
Bさんが審査に落ちたと考えられる理由
Bさんの場合、まず属性で見るとほとんど問題はないようです。
次に、信用情報です。住宅ローンの残高が大きいためカードローン審査に落ちたのだろうと考える人もいるかもしれませんが、それは理由としてはふさわしくありません。なぜなら、住宅ローンは元々金額が大きく、しかもBさんは住宅ローンの返済をとどこおりなく行っているため、住宅ローンがマイナス要因になっているとは考えにくいからです。
では、なにが問題なのかと言うと、Bさんが借り入れを行っている件数が多いことが考えられます。
カードローン審査では借り入れの「総額」が大きいことよりも、借り入れの「件数」が多いほうが審査にとってマイナスになります。その理由としては、借り入れ件数が多い人は「信用度が低いから他社での限度額が少ない→借り入れ件数が増える」とみなされます。
そのため、Bさんが申し込みをした銀行カードローンでは審査に通らなかったと考えられます。
Bさんが審査に落ちないための対策方法
Bさんが審査に落ちないための対策方法としては、借り入れ件数を減らすことです。
1社の借り入れを先に完済するのも一つの手ですが、カードローンではおまとめローンや借り換えローンなどが利用できるところがあり、借り入れ窓口を減らすことが可能となっています。
また、おまとめローンや借り換えローンを利用することによって金利が減り、結果的に返済総額が少なくなることもあるので、非常に有効な対策といえます。
Cさんの場合
Cさんは、銀行カードローンに希望額50万円で申し込みをしました。ですが、その審査に落ちてしまいました。なぜCさんが審査に落ちたのその理由を考えてみましょう。
Cさんの属性
年齢 | 25歳 |
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職業 | アルバイト |
年収 | 160万円 |
勤続年数 | 8カ月 |
雇用形態 | アルバイト |
住居形態 | 家族名義の持ち家 |
住居年数 | 15年 |
家族構成 | 家族同居 |
Cさんの信用情報
現在の借り入れ状況 | なし |
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過去の借り入れ・返済の履歴 | なし |
返済遅延履歴 | なし |
債務整理履歴 | なし |
Cさんが審査に落ちたと考えられる理由
Cさんの場合、属性で見るとまず雇用形態がアルバイトということがあります。
アルバイトの場合、離職率が高いため収入が安定しないという判断がされやすく、またCさんの場合は勤続年数も8か月と短かったため余計にマイナス要因になります。
次に信用情報ですが、Cさんの場合まったくクレジットヒストリーがないため、カードローン会社も利用履歴のないCさんに貸し出すことを躊躇したのだと考えられます。
Cさんが審査に落ちないための対策方法
Cさんの場合は、時間がかかるかもしれませんが対策することはいくつかあります。1つ目はアルバイトから契約社員になるなるど、属性面でのプラス要因をつくること。2つ目は勤続年数を伸ばすこと。最後に、クレジットヒストリーをつくることが方法として挙げられます。
特にクレジットヒストリーがないと審査に与える影響は大きいため、まずは、クレジットヒストリーをつくることが重要です。
まとめ
これまで解説したように、カードローンの審査に通らない理由ですべての人に共通することは、無職の場合や、過去に債務整理を行っている場合などで、それ以外は人それぞれです。
ですが、解説してきたように「属性」や「信用情報」の詳細を自分に照らし合わせることで、審査に落ちにくいように対策することはできるので、ぜひ自分に照らし合わせてみて下さい。