遅延損害金とは?その計算方法などを解説

契約関連 返済

2017年2月9日

遅延損害金って言葉を耳にしたことはありますか?初めて聞いたという方でも、文字を見ればなんとなく想像はつくと思われます。この記事ではその遅延損害金についてやその計算方法などについて解説していきます。

目次

遅延損害金って何?

遅延損害金とは

遅延損害金とは、返済期日までに返済が行われなかった場合に発生する延滞利息の事をいいます。
例えば、レンタルビデオを返すのが遅れた場合や、公共料金などの支払いが遅れた時には延滞金が発生しますが、カードローンの場合、それを遅延損害金として徴収しています。

そのため、カードローンの返済が遅れた場合には、本来の利息とは別で、追加の利息を支払う必要が出てきます。また、遅延損害金の請求は法律によって認められているため、債務者は遅延損害金を請求された場合には応じる義務があります。

遅延損害金は返済期日の翌日から発生する

返済期日まで返済が行われなかった場合、「返済期日の翌日から、返済が行われる日まで」の期間中に対して遅延損害金が発生します。

例えば、10月25日が返済期日だった場合に、何らかの事情で返済が遅れてしまい、10月30日にやっと返済を行ったとします。その場合、10月25日の翌日から返済日までの5日間に対して遅延損害金が発生します。

遅延損害金利率の上限

遅延損害金は一定の金額が決まっているわけではなく、利率によって決まります。この利率の事を遅延損害金利率と言い、その利率はカードローン会社によって異なります。
ですが、利息制限法で定められた上限金利の1.46倍までと決められているため、それ以上になることはありません。

利息制限法の上限金利でみる遅延損害金利率

元金 利息制限法の上限金利 遅延損害金利率の上限

10万円未満

年20.0%

年29.2%

10万円以上、100万円未満

年18.0%

年26.28%

100万円以上

年15.0%

年21.9%

遅延損害金の計算方法

遅延損害金の計算式

遅延損害金は以下の計算式で求められます。

遅延損害金=借り入れ残高×遅延損害金利率÷365日×延滞日数


例.借り入れ残高が20万円で遅延損害金利率が20%だった場合

返済期日の翌日から返済まで10日経ったとすると、その際の計算は以下のようになります。

・20万円×20%÷365日×10日=約1,095円

結果、10日間で発生する遅延損害金は約1,095円になります。

カードローン各社の遅延損害金利率一覧

遅延損害金利率はカードローン会社ごとに変わり、以下のようになります。

消費者金融カードローン

アイフル 年率20.0%

アコム

年率20.0%

プロミス

年率20.0%

新生銀行カードローン レイク

年率20.0%

モビット

年率20.0%

銀行カードローン

みずほ銀行カードローン 年率19.9%

三井住友銀行カードローン

年率19.94%

りそなプレミアムカードローン

年率14.0%

住信SBIネット銀行「ミスターカードローン」

年率20.0%

ソニー銀行カードローン

年率14.6%

イオン銀行「カードローンBIG」

年率19.8%

じぶん銀行「じぶんローン」

年率18.0%

セブン銀行「ローンサービス」

不要

ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」

年率20.0%

楽天銀行スーパーローン

年率19.9%

遅延損害金利率の一覧を見て分かるように、セブン銀行だけは遅延損害金利率を設定していないため返済が遅れても遅延損害金が発生しません。セブン銀行以外のカードローンでは一様に遅延損害金利率を設けており、年率14%~20%となっています。

一見わずかな差に感じられると思われますが、6%の差は意外と大きいものになります。
例えば、100万円の残高があり30日返済が遅れたとすると、年率14%の場合の遅延損害金は約11,506円ですが年率20%の場合だと約16,483円にもなり、同じ残高でも約5,000円も余分に支払う事になってしまいます。

遅延損害金の返済について

遅延損害金が発生してしまった場合、もちろん支払う利息が増えますが、実際の返済ではほとんどのカードローン会社で「最小返済額だけでよし」としている場合が多いようです。
その場合、その返済金額の中から「遅延損害金→本来の利息→元金」という優先順位で返済が行われます。

最小返済額とは?

最小返済額とは、毎月の返済に必要な最低限の金額の事を言います。
例えば、残高が10万円なら最小返済額は2,000円、残高が40万円なら最小返済額は3,000円というような設定がされており、その最小返済額の設定はカードローン会社によって異なります。

返済遅れを防ぐ3つの方法

そもそも、返済が遅れなければ遅延損害金が発生することはありません。そのため、返済が遅れないためにも以下のような事を行いましょう。

方法1:返済期日を知らせる「通知サービス」を利用する

通知サービスとは、返済期日前にメールでお知らせをするサービスで「そろそろ返済期日が来る」という事を思い出させてくれます。延滞の原因は「うっかり忘れ」という事が多くあるため、通知サービスを事前に設定しておくことで返済遅れを防ぐことができます。

カードローン会社によっては、通知サービスを行なっている所とそうでない所があるため、一度ホームページなどで確認して下さい。

方法2:返済が難しい場合には、事前に相談する

返済がどうしても遅れそうな場合には、事前にカードローン会社に電話して事情を説明しましょう。
そうすることによって、「利息の返済のみ」でもOKになる場合もあるようです。利息のみの返済だと元金は減りませんが、返済遅れを防ぐ事ができます。
ですが、あくまで一時的な救済措置のため、何度も繰り返すという事はやめましょう。

方法3:おまとめや借り換えローンを利用する

延滞が起きている原因としては、「金利が高く、発生する利息が多いため返済負担が大きい」ということが考えられます。
おまとめローンや借り換えローンは、借り入れ分を現在の返済に充てるという条件で借りるため、通常の金利よりも「低金利」で借り入れを行える場合が多くあります。低金利で借り入れができれば当然利息は減るため、毎月の返済負担を小さくすることが可能になります。

おまとめ・借り換えローン徹底比較

遅延損害金の発生でおこる4つのデメリット

返済が遅れた場合には遅延損害金が発生しますが、その遅延損害金が発生すると、さらなるデメリットが発生する場合があります。

デメリット1:信用情報が傷つく

返済が遅れると、その事実は信用情報として保存されます。そのため、他のローンなどの審査を受ける場合にはマイナスに影響する可能性があります。

デメリット2:元金が減らない

遅延損害金が発生した場合、返済金額から優先的に遅延損害金の返済が行われます。そうなると元金返済に充てる金額が減ってしまうため、「返済はしたが借金はほとんど減っていない」という状態になります。

デメリット3:家族にバレてしまう

期日までに返済がないと、カードローン会社から督促の電話が来たり、郵便物が届いたりするため、家族になどに利用を秘密にしている場合には、それが原因でバレてしまう可能性が高くなります。

デメリット4:強制解約

カードローン会社の裁量にもよりますが、延滞が続くと強制解約になる可能性もあります。
強制解約になった場合、そのカードローン会社にある借金は保証会社が代わりに返済をしますが、本人の借金が保証会社へ移るだけなので借金がなくなるわけではありません。また、1社が強制解約になると他のカードローン会社も強制解約になる可能性が出てきます。

返済がどうしても難しい場合

任意整理を行う

任意整理とは、裁判所を介さず債務者(借り手)と債権者(貸し手)が直接交渉を行なって借金の返済をしていく方法です。任意整理手続きは個人でも可能ですが、司法書士や弁護士に依頼することが一般的です。

任意整理の目的は、債権者との交渉で遅延損害金や今後発生する利息をカットしてもらうことです。そのため債権者との交渉がうまく行った場合には、3年~5年の間に分割による元金返済を進めていきます。任意整理は、自己破産とは違い財産没収などはないため家などを失うことはありません。

任意整理をするデメリット

任意整理を行なった場合、事故情報として信用情報機関に5年間は保存されることになります。そのため、その期間中に新たにローンなどを組むことはほとんどできなくなります。

債務整理とは?債務整理の種類やそれぞれのメリット・デメリット解説

まとめ

・遅延損害金とは返済が遅れると発生する延滞利息のこと
・遅延損害金は、返済期日の翌日から返済を行なった日までの日数分発生する
・遅延損害金の求め方 借り入れ残高×遅延損害金利率÷365日×延滞日数=遅延損害金
・遅延損害金を発生させないためには、通知サービスなどを利用する
・返済がどうしても困難な場合には、任意整理などを行う

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